1.緑内障とは、緑内障定義
緑内障は、視神経と視野に緑内障の特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害の改善あるいは進行を阻止し得る眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である(緑内障診療ガイドライン、第2版)
緑内障の検査には
精密散瞳眼底検査がある。網膜視神経乳頭の緑内障性変化を調べる。さらに三次元眼底画像解析も有用である。網膜視神経の緑内障性変化と緑内障性視野変化が進行している事が確認され、眼圧を十分に下降させた後に、これらの変化が改善したり進行が止まれば緑内障と確定が診断可能である。
視野の緑内障性変化は網膜視神経乳頭変化に遅れて出現することが多い。従って網膜視神経乳頭緑内障変化と視野障害の二つが現れれば、従来の散瞳精密眼底検査+視野検査で経過観察出来る。症例により視神経乳頭の緑内障性変化がほとんど認められないのに、典型的緑内障性視野変化が認められることもある。
眼圧を十分に下げれば改善したり進行が止まることが多い。
網膜視神経乳頭、特に網膜繊維層欠損が30〜50%で、初めて視野変化が認められることが分かっている。視野変化の現れる以前に、正確かつ定量的な網膜視神経乳頭の緑内障性障害を経過を追って計測できれば、緑内障の早期発見早期治療が可能となる。
緑内障には眼圧の関与が大きい。角膜厚の厚い、薄いによって眼圧の読みが異なる。緑内障専門外来では角膜厚を測定するのが普通である。
2.緑内障の分類
- 原発閉塞隅角緑内障
- 原発開放隅角緑内障
- 続発緑内障
- 発達緑内障
3.多治見スタディー 日本人の緑内障
日本における緑内障有病率
40才以上年齢 約5%、原発開放隅角緑内障 眼圧21mmHg以上に上がるもの 0.3%
正常眼圧緑内障3.6%、原発閉塞隅角緑内障 0.6%、続発緑内障0.5%、早発型発達緑内障 ?
正常眼圧緑内障発病は加齢とともに増加。