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たかせ眼科案内
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原発閉塞隅角緑内障,急性緑内障     

原発閉塞隅角緑内障患者は40才以上人口で約1.1%である。
年齢とともに増加し、70才以上では、男性が少なく、女性有病率は4%になるとの報告もある。

急性緑内障発作は、散瞳を起こす状況、散瞳薬の点眼(昔の健康診断で眼底撮影によく用いられた)、長時間暗室内滞在、交感神経高揚(けんか、いかり、不眠)、副交感神経遮断(アトロピン投与)うつぶせ寝、長時間近業、過労、心痛なども誘引となる。ベンゾジアゼピン系薬などの禁忌薬を投与する必要がある場合には、急性緑内障の発作予防として圧迫隅角検査を適宜繰り返し、発作危険性の前にレーザー虹彩切開術を行う。さらに縮瞳剤、眼圧下降剤点眼薬を用いる。

59歳を境とし,遠視の女性で、上記の誘因があるときは急性発作が起こる確率年齢ともに高くなる。男性では女性と同一条件で、女性より急性発作の確率は低い。

急性閉塞隅角緑内障の症状
1.自覚症状:視力低下、霧視、虹輪視、三叉神経に一致した眼の周りからの疼痛、頭痛、吐き気、徐脈、冷や汗。
2.他覚症状:結膜充血、毛様充血、角膜浮腫、隅角閉塞、散瞳、虹彩後癒着、虹彩萎縮、水晶体混濁、視神経陥凹、視野欠損、視力低下

狭隅角は20%は閉塞隅角に移行する。
医学的には経過観察を圧迫隅角検査でくりかえし行う。前房深度の減少を経過観察する。
圧迫隅角検査での判断で予防的LIを行う。患者様の日常生活の不便(禁忌薬が多い、カフェイン禁、散瞳禁、胃カメラ注意、等)が多いこと、急性発作の重大性を考慮に入れると圧迫隅角検査を実施すべきである。

急性緑内障発作時治療
「たかせ眼科」では、速やかに眼圧を下降させる。マニトンS点滴、ダイアモックス静注、ダイアモックス内服、ピロカルピン頻回点眼、ステロイド点眼、アイオピジン、圧迫隅角
角膜が透明化したらスぺキュラー測定、
角膜透明度回復、滴状角膜なし、角膜内皮細胞正常範囲の確認の後にレーザー虹彩切開術実施。

手術合併症
角膜浮腫、前房フレア、虹彩炎、水泡性角膜炎
合併症対策は、手術後放置しないこと。術後数日は、毎日でも圧迫隅角検査も実施。ステロイド点眼を安全を確認するまで使用。レーザー手術後も眼圧正常化しないときには薬物療法続行、外科的手術を実施。

B.狭隅角緑内障禁忌薬
1.ベンゾジアゼピン系薬:神経症、うつ病、心身症、頚椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛、睡眠障害に使用。デパス、エチゾラム、リーゼ、コレミナール、ワイパックス、コンスタン、ソラナックス、セニラン、レキソタン、エリスバン、メレックス、セルシン、ダイアップ、セバゾン、バランス、コントール、メンドン、レスミト、セレナール、レスタス、メイラックス、セダプラン、
2.抗コリン作用:a.抗うつ薬:ノリトレン、アモキサン、ルジオミール、イミドール、トフラニール、トリプタノール、アナフラニール、アンプリット、プロチアデン、レスリン、テシプール、ベタナミン、
b.抗ヒスタミン薬:トラベルミン、抗テンカン薬:マイスタン、
c.筋弛緩薬、パーキンソン病治療薬:レボドバ、ネオドバストン、メネシット、ネオドバゾール、マドパー、モノアミンオキシダーゼ選択的阻害薬(緑内障点眼薬との相互作用)
d.抗コリン薬:アーテン、セドリーナ、トレミン、ビラミスチン、パーキン、アキネトン、タスモリン、ビカモール、コリンホール、メチキサート、トリモール、ペントナ、ドプス、

2011年7月16日

緑内障の症状   たかせ眼科緑内障外来

緑内障の多くは無症状。急性原発閉塞隅角緑内障、続発閉塞隅角緑内障の症状は、眼圧が急激に上昇するときの眼症状で、自覚症状は 急激に起こる眉毛部痛・眼痛・頭痛・霧視・虹視・嘔吐・吐き気など耐えられないことも多い。