
マダムEのキッチン
パリでは、フランスの田舎にあるような、
大工さん手作りの素朴なキッチンも
好まれています。
シンプルでモダンなキッチンへ人気が高まる一方で、
伝統的で rustique(素朴な)キッチンの人気も根強く
古いものが大好きなフランスらしさを感じます。
日本では、金属のレールを使って、引出しの
操作性や耐久性を考慮して作りますが、
木製の引き出しが、多少ガタついても
気にしません。
マダムEが、「引き出しのレールにロウソク
を塗ると滑るのよ。」と教えてくれました。
そして、「私はこのキッチンが好きなの」と。
自分のキッチンに愛着を感じている表情に
何だか私もうれしくなりました。
手作りの素朴なキッチンは、年月経つほどに
大切にしたい気持ちが増してくるのですね。
マダムE |
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オリジナルのキッチン
日本でも、機能優先のシステムキッチンでなく
心豊かになるキッチンへの関心が高まっています。
国産メーカーで気に入るキッチンがない時、
輸入キッチンにする場合が多いのですが
発注後3ヶ月以上の期間がかかることと
アフターケアの心配なども懸念されます。
そこで、思い切ってオリジナルのキッチンを
オーダーするのもひとつの方法です。
キッチンのオーダーメイドのコツ
できるだけイメージや細かな要望をお話した上で
具体的な提案をお願いしましょう。
そして、意見のキャッチボールをしながら
設備やパーツなどの詳細を決めて、
要望を形にしていきましょう。 |
オーダーキッチンのコスト
高いのでは?という不安を、お持ちの方が
多いようです。
キッチンの値段は、設備(オーブンや食洗機
の有無など)によって、大きくちがってきます。
また、扉の素材・仕上げ・カウンタートップの
材質等によっても異なります。その点では、
既製でもオーダーでも変わりはありません。
オーダーキッチンは、ご要望に合わせて作り
ますので、同じグレードの既製品と比較して
長い目で見れば、コストの差以上の
満足度につながるものです。
予算枠が決まっている場合には、先に
伝えて、予算内で作る方法もあります。
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希望のキッチンを実現するために
オーダーキッチンは、できたものを
見てから発注することはできません。
写真やカタログ・サンプルを参考に
打合せをしましょう。
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フレンチスタイル
ブリティッシュスタイル
トラディショナルスタイル
カントリースタイルなど… |
好きなテイストの写真が載っている
洋書やインテリア雑誌を持参されると、
希望イメージが伝わりやすくなります。
パリで人気の、
ベルファストシンクなども
オーダー可能です。 |
マダムNのキッチン
コンサバトリーのあるダイニングに開放された明るいキッチンです。
日曜日には3世代の家族が集まり、食事を楽しみます。
大勢で料理するために通路幅を確保しています。
よく使うオーブンは、アイレベルの高い位置に設置しています。
動線的に移動距離が長いように思いますが、これがこの家族にとっては使いやすいそうです。
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世田谷のメゾン (日本でのパリのキッチン実例)
洗練されたフランス内装との統一感を実現するため
完全オリジナルオーダーのキッチンです。
家具屋さんにお願いしましたが、中国で加工する等の
工夫により、リーズナブルな予算でできました。
すべて引き出し式で、静かに閉まる機能付の
レール金物を使用しているため、操作がスムーズ。
取手にもこだわりを持って選んでいます。
いぶし金の取手は、家具や食器棚も同じです。
写真で、キッチン後ろに同じ面材と取手の食器棚が
ご覧いただけると思います。吊戸棚がありませんので
ダイニングから見るテレビを壁に設置しています。
面材の塗装色や艶の有無については、サンプル塗りを
検討し指定しています。
設備:IHオーブン、換気扇、食器洗浄機(国内メーカー)
水栓:グローエ
カウンタートップ:デュポンコーリアン
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つくばのメゾン
キッチン
若いご夫婦が
自力で建てた
かわいいお宅の
キッチンです。
こだわりがいっぱい
詰まっています。
タイルは、
パリの地下鉄の駅に
使われているものと
同じです。
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