翌日。
「ふあー…。おはよう」
 小さくあくびをしながらさくらが起きる。
「おはよう。さくら」
「うん、おはよう! 勇人」
「みんな起きたであるな!」
「おはよう、エジソン。ねえ、次の目的地は?」
「ああ、その事なんであるが、今度はスイスにアクロイヤーの反応が出たのである」
「つまり、新しいアクロイヤーとユーボーグがあるかもしれないのね!」
「そうである。だから、スイスに向かうのである!」
「すぐ出発しよう!」
 アーサーはサッと立ち上がる。
「うん!」
 アーサーの言葉に頷いて勇人も立ち上がる。
 イザムは、そんな二人を見つめる。
「なあ、勇人」
「ん? 何? イザム」
「今日の君とアーサー、何か輝いているな」
 アーサーと勇人を見つめながら笑顔で言うイザム。
「えっ? そうかな?」
「そうよ! 二人ともとってもきれいに輝いてるわ!」
「そうかもね。だけど、今輝いてるのはイザムの笑顔だよ!」
 そう言ってイザムに笑いかける勇人。
「えっ?」
「ホントだ! だって、今まで全然笑わなかったんだもん! 心配しちゃった!」
「そ、そうか?」
 勇人達に言われて、イザムはちょっと照れているらしい。
「ふふ!」
「さあ、行こう!」
「おうっ!」
 ミクロマン達は、次なる目的地、スイスを目指して旅立った。