――怨霊・ぬえの咆哮が や八葉達の頭に、大文字山中に響き渡る。

「ふぅ……ぬえの声というものは、話に聞く通り随分と頭に響くものだねぇ」

「っつーか、うるせーよハッキリ言って!!」

 一旦咆哮がおさまった後、紡がれた友雅の言葉に思い切り正直につっこむ天真。

「こんな奴はさっさと倒すに限るぜ!」

 両耳を押さえている を見ながら天真が言うと、鷹通は眼鏡の奥の瞳を凝らす。

「……火属性のようですね。私や友雅殿が苦手とする相手です」

「なら頼久と天真、そして 殿に任せて、私達は地道に怨霊の気力減らしでもしながら後方支援といこうか。――別に私が楽をしたいと言うわけではないよ?」

 最後にそう付け足した友雅に「わかってます」と は笑んで答えた。

「よっしゃ! じゃぁ早速、術をお見舞いしてやろうぜ、 !」

「うん!」

 不敵に笑んだ天真に が強く頷くと、頼久が刀を構える。

「では、私が怨霊の注意を引きつける。頼むぞ、天真!」

「おう!」

 相方の天真に と術を任せ、頼久は瞬時、ぬえに斬り掛かっていく。

(頑張らなきゃ…!)

 頼久のその背を見送りながら は神経を張り詰めらせた。

 するとそれに気づいた鷹通が穏やかに声をかける。

「大丈夫ですよ、 殿。落ち着いてやれば絶対に上手くいきます」

「はい…!」

「行くぞ、 …! 召雷撃だ!」

「うん…! 使うのは木の気だったよね…!」

 鷹通と天真にちゃんと返事をして、 は力を送るよう備える。

 朝、藤姫の館で『力』を宿した時――。

 あかねと天地の玄武から受けた八葉の持つ属性と術の種類、それに必要な五行の力についての説明を思い出して…!

 ――その光景をまるで見定めるかのように、レイは空色の双眸に映した。


  は若葉色の瞳を閉じ、身の内に交う木の気を送り出す――!

 それを受け止めた天真が兵の印を結んだ両手を振り上げる。

『うなれ天空! 召雷撃!!』

 天真の力強い声と共に空から鮮やかな閃光が降り注ぐ。

 激しき雷撃に打ちのめされた怨霊・ぬえは、人々に眠れぬ夜を与えると言われる所以のけたたましい咆哮を轟かせて、消滅した――。


「お見事です、 殿…! 天真殿…!」

 術の成功を鷹通が大いに讃える。

「で…出来た…? 出来たの…? あっ、天真くん、どうしたの?」

 鷹通のそれを聞いても尚、呆然としていた は隣りにいる天真が頭を押さえているのに気づいて呼びかけた。

「いや……あいつ、最後の最後で思いっ切りうるせぇ声出しやがって…!」

 未だ頭と耳にぬえの叫びが木霊しているらしかった。

「よくやったね、 殿」

 そんな彼らの元に余裕の微笑でやってくる友雅。

  が「は、はい…」と答えると、友雅はレイの方へ青緑色の双眸を向けた。

「鬼の少年――レイと言ったかな? どうやら勝負は決まったみたいだよ」

 友雅の言葉の後、念のため刀を構える頼久――だが。

「……そうだね」

 レイはやはりあっさりと負けを認め、頷いた。

「ぬえをこんなに簡単に倒すなんて…さすが、龍神の神子を守ってきた八葉だ。僕の仲間が度々負けて帰ってくる理由も解ったような気がするよ」

 冷めた表情に苦笑を刻んでレイがそう言うと、「お褒めに預かって光栄だね」と友雅は返した。

「じゃぁ、僕はこれで帰るよ。また会うこともあるかもしれないけど…」

 言いかけながらレイは に視線を送る。

「その時はきっと負けないから――」

  がその視線に不思議そうな顔をした刻、レイはそう言い残して姿を消していた――。

「……鬼の一族にも、あのような少年が居るのですね」

「そうだな。いつもああいう奴だと助かるんだが……ま、良かったんじゃねぇか。な? 

 鷹通の言葉に相づちを打った天真が に視線を振ると…… はレイの消えたあとを未だ見つめていた。

 レイのあの空色の瞳が、どこか気になって――。

殿…どうかなさったのですか?」

 すでに刀を鞘におさめた頼久がそんな のそばに歩み寄りながら声をかける。

「え…あ、いえ何でもないです」

  はハッと我に返ると慌ててそう言い、

「さ! せっかく勝負に勝ったんだし、勾玉を取りに行きましょう」

 祠に向かって走り出した。

  の言葉に異論が無い青龍と白虎の四人は、共に祠の元へ近づいた。

 すると―― の蒼い勾玉が輝き出す。

「あっ…!」

 そして呼応する如く祠から青い光があふれて…!

 どこからともなく吹き込んできた風が祠の扉を開き、勾玉を包み、運び出す…。


 やがて軽やかに――頼久の掌に舞い降りた――。


「……っ!?」

 咄嗟に掌を差し出し、受け止めた頼久だが、その不思議な現象に呆然としてしまう。

 それは も周りの八葉も同じだった。

 ――暫しして。

「…よ、良かったですね、頼久さん!」

 真っ先に がそう言うと、

「えっ…あ、はい…! ですが…何故私に…!?」

 取りあえず返事はするものの、頼久は困惑する。

「……おそらく、それは頼久の持つべき勾玉なのではないかな?」

 ややあって、友雅が言った。

「私もそうだと思います。今勾玉を運んできたのは風。そして頼久、あなたの力の属性も風でしょう?」

「はっ…はい…」

 鷹通の落ち着いた説明に、納得していく頼久。

 その隣りで と天真もなるほど、と頷いた。


 ――――と、その刻。

(……あ……っ!?)

  の頭の中に、何かが入り込んできた。

(――何…?  …?  が居る…?)

 そこには親友である少女が居て。

 ――その向こうに一羽の黒いカラスが樹の枝にとまり、こちらを見ている。

 初めはそれだけだった。

 だが…やがて、カラスが飛び立つと鋭い嘴を開かせ、黒い『何か』の塊を放った――!

(危ないっ、 ――――!!)


「―― っ!?」

「えっ?」

 突然大声で空癒の少女の名を呼んだ に、天真が驚く。

、急にどうしたんだよ?」

が…!  が危ない! 助けに行かなきゃ…!」

 詳しく説明する暇も余裕も無く、 は走り出す。

「お、おい!  !?」

 訳が解らず天真は の名を呼ぶが…。

「行きましょう、天真殿。きっと 殿は何かを予知されたのです…!」

「それもどうやら、 殿のことらしいね」

「急ごう、天真!」

「あ、ああ!」

 状況を理解したらしい鷹通、友雅、頼久の言葉にようやく頷いて、

(どうか、間に合って…… ――!!)

 そう願う時見の少女の後を、追った。





 ――大文字山に二つの勢いが走る。

 山を下りるもの、山を登ろうとするもの。

 しかし、それはこの山の導きによるものなのであろうか、やがて一つに落ち合う。

 広い山の中で合流を果たしたそれとは――。


!?」

ちゃん!?」

 ――時見の少女と、空癒の少女、そして共にいた八葉の面々だった。

「よかった、 …!」

ちゃん…!」

 手を取り合うふたりの少女は、

『無事だったんだね!?』

 何故か声も言葉も――異口同音となる。

 更には、『え…?』とそれに驚いた声までも重なった。

、どこも怪我してない? 私、さっき が変なカラスに攻撃されるのが見えたから心配で…!」

「だ、大丈夫だよ。 ちゃんの方こそ、怨霊は? 永泉さんと泰明さんがここに怨霊の気配がするって…だから…!」

 お互いがお互いのところへ駆けつけた理由を が打ち明けると、

「怨霊なら、俺達で倒したぜ。勿論、勾玉もゲット…あ、いや、取ってきた」

「オレ達の方も勾玉は、ばっちりだぜ!」

 天真とイノリがそう言って、落ち合った八葉達はそれぞれ幾つかの言葉を交わしていく。

 しかし――。

「…… 、目が赤いよ」

  の鋭いその一言が朱雀と玄武――泰明除き、とりわけイノリの心臓を強く跳ね上がらせた。

「えっ…? そ、そう?」

  が慌てて目元を押さえると は「うん」と頷く。

「泣いたでしょ? 何があったの?」

「え…えっと、その…怨霊! セフルって子が出した怨霊があまりに怖かったから、それでちょっと泣いちゃったの…!」

  は咄嗟に思いついた理由で必死に取り繕うとする。

  がそれに訝しそうな顔をすると…。

「鬼の傷を癒やした為にイノリが憤って言った言葉で、 は涙を流した」

 何のことはないという無表情の泰明に、あっさりと暴露されてしまった。

「やっ、泰明ぃッ!?」

「泰明さん…!?」

 イノリと が半ば青ざめて、暴露した陰陽師の名を叫ぶ。

 詩紋と永泉も愕然とした。

 が、当の泰明は二回ほど瞬きをすると、

「……何か誤りを言ったか?」

 およそ見当違いな言葉を口にした。

 彼にとっては真実を述べたに過ぎないのだ。

  は、頭痛そうに額に手を当てて、

「……ご協力ありがとうございます、泰明さん……」

 そして溜め息混じりに、報告してくれた地の玄武に感謝した。

「――イノリくん……」

 ゆっくりと がイノリの方に向き直る。

「わ、悪かったよ! ついカッとなっちまったんだ! 勘弁してくれよぉ!」

ちゃんっ、イノリくんはもうちゃんと謝ってくれたの…! 私がすぐに泣くからいけないの…! だから…!」

  に向かって必死に許しを請うイノリと

 そんな様子に、 はふぅと溜め息をつく。

「……わかった。仲直りしたんならいいよ。でも、イノリくん!」

「はっ、はい!」

 強く名前を呼ばれたイノリが姿勢を正すと、

「今度 を泣かしたら私が承知しないからね!」

  はびしっと人差し指を立てて言い切った。

 周りの殆どの八葉が感心の声を漏らす中――素直な天の朱雀はきちんと頷いた。



 ――まだ、始まったばかりである。

 時と空の勾玉を探し出す『使命』も、彼らとの『繋がり』も。

 それは、緩やかに紡がれてゆく『絆』という歌。

 互いの思いを言葉にすること。

 解り合うこと、許し合うこと。

 そうしていく内に、強く、深く、尊くなっていく。

 それが、やがてはまみえるであろう強大な力に立ち向かう刻の、何よりの『力』になるはずである――。



「………あれ?」

 何とか話も丸く収まり、あかねと藤姫が待つ『藤姫の館』に戻ろうと、皆が歩みを始めた時。

  は、ふと何かの視線を感じたような気がして振り返ってみた。

 すると――一本の木立の枝にとまる、黒いカラスが居た。

 皆の間に隙が生まれるのを狙っているように、こちらを見つめている。

「…カラス…?」

  はそれを口にした時、先程の の言葉を思い出した。


『私、さっき が変なカラスに攻撃されるのが見えたから心配で…!』


(あ――)

 どうしよう、と思った刻はすでに遅かった。

 カラスは枝から飛び立ち、立ち止まった為に皆から距離を作ってしまった は咄嗟のことに動けない――!

「… ?」

 丁度その時、 の名を呼んで振り向く。

 しかしそこに居たはずの少女はおらず、少し離れた場所で、大きな瞳を見開いて立ち尽くしている。

 それに疑問を感じた の視線を追ってみると――黒いカラスが今まさに、放つ瞬間――。

っ!!」

  は、走った。

 けれどそれはカラスが放ったのとほぼ同時で…。

(間に合わない――!)

 と悟った は、せめてと右腕を精一杯伸ばした。

 すると――――。

「…………え………?」

  は目の前で起こったことが瞬時には理解出来なかった。


 ―― に向かって放たれたもの――黒い気の『塊』――。

 ――でもその視界が の右の掌で遮られ――――。


「きゃぁっ!!」

 信じたくない悲鳴のあと、信じたくない光景が目の前を埋め尽くした。

「…… …ちゃん…… ちゃんっ!!」

  は藍色の双眸から涙を散らし、倒れてくる親友を受け止めた。

!?」

殿!?」

 事の次第に気づいた八葉が口々に の名を叫び、駆け寄ってくる。

「……うっ…… …大丈夫…?」

 攻撃を受けた右手を強く押さえ震わせながら の安否を問う。

「私は平気だよ! それよりも ちゃんが…! 手、見せて! 治すから!」

  は「こんな時まで…!」と、 らしい優しさが逆に悲しくなる。

 急いで の右の掌を見ると――その中央からは赤い液体が流れ出ていた。

「――っ!!」

  は再び涙を零すが、表情を引き締めて瞳を閉じる。

 ほのかな碧色の光を放ち、治癒を始める――。

…! ――ちくしょう…よくもこんな…ッ!!」

 天真は が治癒を始めたことに少々安堵するが、激しい怒りを表す。

「一体どこから、誰がこのようなことを…っ!?」

 瞬時に鷹通はそう言い、眼鏡の奥の瞳を凝らした。

 他の八葉も同様に―― の周りに立ち並び、辺りに神経を張り巡らせる。

 すると――どこからともなく低い笑い声が響く…!

「……っ!?」

 と同時に黒いカラスの存在に気づいたのは頼久だった。

「あっ、あれだ!!」

 同じく気づいたイノリが指し示す方に、一斉に双眸を向ける八葉。

「その声は…!! お前の仕業かアクラムッ!?」

 カラスから聴こえてくる声の主であろう者に向かって天真が強く叫ぶ。


『――――名答だ。当初の標的とは違えたが、まあ良い』


 と、その言葉に一部の八葉が疑問を感じた刻だった。

「…貴様ッ!!」

 胸の内に沸き起こる怒りを露わにした頼久が刀を抜く――が。

「待て、頼久!」

 泰明が鋭くそれを制した。

「――訊くべきことがある」

「……はい」

 泰明の色の異なった強き双眸を見て、頼久は自分の感情と共に刀をおさめた。

『ほう…相変わらず冷静だな、地の玄武』

「鬼、 に何をした。ただの攻撃ではあるまい。答えろ」

 泰明はアクラムの誉め言葉を微塵も聞き入れずにただ問うた。

『気づいたか。流石は陰陽師だ』

 黒いカラスを通した向こうのアクラムが薄く笑う気配がした後。

『――呪いだ』

 その一言を異様な声で辺りに、八葉の胸に響かせた。

「嘘っ…! どうして…!?」

 と、突然、 の驚きの声が上がる。

さん…!?」

 その声に詩紋が振り返り、 の方を見やると、

「傷は治ったのに…アザみたいなものが残って…! 消えない……消えない!!」

  は涙をぼろぼろと零しながら何度も、何度も空癒の力を使うが―― の右の掌の中央には黒い痣のようなものがハッキリと刻まれていた――。

『そう、それこそ呪いの証だ。空癒の者、たとえお前の力を持ってしても消せはしない』

 くい込むような痛みを必死に耐えようとする の肩を抱えて、 はアクラムの声を紡ぐカラスに強く藍の双眸を向けた。

 しかしそれすら構わずアクラムは続ける。

『その刻印は時と共に次第に広がる。やがて掌全体に広がったその刻は――時見の者よ。お前自身がその呪いに飲み込まれるであろう』


 ――――――ッ!!


 その瞬間、 も八葉も――心に衝撃的な稲妻が駆け抜けた気がした。

「……どうゆうことだよそれはッ!?」

 天真はギリッと強く怒りの表情を刻み込む。

「何という酷い…! 何故このような酷いことを…っ!?」

 普段の弱々しさなど欠片も見せず、永泉も強くアクラムに問い質した。

『そうだな……ささやかな報復、とでも言っておけば満足か?』

「なっ、何だと!?」

「鬼め…ッ! どこまで卑劣なことすりゃ気が済むんだ!?」

 アクラムの言葉に耐えきれず天真とイノリは叫んだ。

『フッ…相変わらずよく吠えるものだ。そのように感情を荒らげ、油断しているからこのように時見の者を守れなかったのではないか?』

「なっ…!?」

 天真とイノリは声を合わせて拳を握る。

 その思いは八葉の誰もが持ち合わせているものだった――しかし、

「不意打ちなどと卑怯な手を使う、無粋な貴様に言われたくないね。鬼の首領」

 天真とイノリの前に一歩進み出た友雅が、不敵な笑みを浮かべた。

「訊かせてもらおうか。どうすれば 殿の呪いは解ける? まさか無い、と無責任な発言をする気ではあるまいな」

 友雅のその厳しい表情は、地の白虎であると共に左近衛府少将のものだった。

 後方の八葉達やふたりの少女にはよく伺えないが、その『声』で充分物語られている。

『フフッ……いいだろう、教えてやる。呪いを解く唯一の鍵――それはこの私だ。私を倒さぬ限り、呪いは解けぬ』

 アクラムが明かした の呪いを解く手段――。

 それを聞いた友雅はあっさりといつもの余裕に満ちた表情に戻る。

「何とも手っ取り早い話だ。まぁ、首でも洗って待っているといい」

『フッ…強気なことだ。聞き苦しい負け惜しみにもとれるが……どちらにしろ、これで少しは愉快になったというものだ。せいぜい足掻くのだな』

 そうしてまた不気味な高笑いを響かせると、友雅が泰明に軽く目配せをする。

 それを受けた泰明は隣りで打ち震える武士にたった一言。

「頼久、もう良い」

「…はっ」

 今まで耐え抜いてきた武士への許しだった。

 ――刹那。

 頼久は地を蹴り、刀を白銀に煌めかせ、黒き元凶を斬り裂く――!!

 双つに引き裂かれたそれは気味の悪い悲鳴を轟かせ、滅していった。

 しかし、所詮は鬼の首領の使い魔――術によって生み出された形無きもの。

 頼久の太刀が使い手にまで届いてるとは思えなかった。

「……っ!!」

 例えようのない悔しさと無力感が頼久を襲う。

 着地をした後、がっくりとそのまま項垂れそうになった。

「……呪い……アクラム…倒さなきゃ…解け…ない……――――」

 その刻、 がまるで独り言か譫言のように呟く、が、その声は段々と消えていく。

ちゃん!?」

 親友の少女の声。

!?」

さん!?」

殿!?」

 周りに集う八葉の声。

 そして、薄れゆくアクラムの気配――。

 それらすべてが。

 右掌に黒き痕を刻まれた の意識から、遙か遠ざかっていった――――。




                             




 《あとがき》
 やたら長い上にこんな怒濤の展開をしてしまってすみません;
 特に時見の少女の さま; もう言い訳のしようもございません!
 当初こんな予定は無かったのですが……里久ちゃんが三章でいいって(笑)
 えー、と言うのはですね。 さまがこうなってしまうというのは里久ちゃんからの
 案なのです。元々は彼女がモデルなので、色々とアイディア頂いてるんです。
 でもっ、これが後に さまの力になっていくので、どうかお付き合い下さいませ;
 空癒の少女である さまも、早速泣かしてしまってごめんなさい…。
 こちらは水帆がモデルなので仕方ないのです;(これからもしょっちゅうあります)
 そんなこんなで本格的に始まった『夢幻時空草紙』ですが、よろしくお願いします…!

 あ、ちなみに鬼の少年・レイは水帆のオリキャラです。
 彼にはある秘密というか過去があって、 さまと関わっていくことになります。
 四章で登場するもう一人のオリキャラの少年は さまと関わります。
 そちらの方も楽しみにして頂けると嬉しいです。


               written by 羽柴水帆