Ebbets Field Site
(エベッツ・フィールド 跡地)
- ブルックリン・ドジャース本拠地 -
訪問日 : 2005.8.12
所在 | ニューヨーク州 ブルックリン
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開設 | 1913年 4月 9日 (1957年まで使用、1960年 解体)
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収容 | 25,000 人(1913), 32,000 人(1932)
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広さ | 左翼 107.6m, 左中 111.3m, 中堅 126.5m, 右中 118.9m, 右翼 90.2m
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フィールド | 天然芝
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チーム | ブルックリン・ドジャース (1958年、ロサンゼルスに移転)
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リーグ | ナショナル・リーグ
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Getting there
地下鉄マップと格闘した前日、ブルックリン地区に "Brooklyn Heights" という一画を見つけた。あ、そうか。たしか、このあたりだという話をどこかで読んだか、聞いたかした覚えがある。
ネットで調べたところ、実際に行ったことのあるという人の旅行記を発見。ありがたい。Prospect Park という駅でおりればいいことまではわかる。
美術館や植物園を擁するプロスペクト・パーク、ブルックリン・ブリッジの夜景で有名なブルックリン・ハイツと呼ばれるエリアからは、実際には地下鉄でさらに駅を5つほど南東に入ったあたりにある。
Qライン、駅をおりて地上に出るとすぐ、NYC Transit の事務所。そのボロい建物の駐車場の壁に、ヘタウマな絵がペイントされている。1955年ワールド・シリーズ制覇の横断幕をかかげるドジャースの選手たち、その背景が... そうです、エベッツ・フィールド。
先ほどのサイトによれば、ここから東方向とのことである。しかし、どっちが東やら西やら。さて、どうしよう?
聞くのだったらここしかない。エベッツ・フィールドの描かれた事務所 NYC Transit のドアをノックする。反応なし。おそるおそるドアをあけてみる。奥で仕事をしているスタッフが見える。強引に入りこむ。エベッツ・フィールドはどこでっしゃろ? スタッフの方、わざわざ外に出ると、ひときわ目立つ高層住宅を指差した。
そばに行くと、その高層住宅の向かいには、黒人初の大リーガーの名を冠した、ジャッキー・ロビンソン・スクールという学校。上の写真は、その学校にあった絵です。これもヘタウマ。
Getting ticket
エベッツ・フィールドの跡地に建てられたという高層住宅、築40数年ということか。たしかにそれだけの風格はある。 否、ないとも言える。とにかくバカでかくて、ひたすら古い。
ぐるっと回ると駐車場、そこに "EBBETS FIELD" のサイン。
間違いない。ここが伝説のボールパークの跡地なのでした。しばらくたたずんでると、上にある守衛室らしきボックスから人が出てくる。交差点をわたった先でチケットを買え、とか言っている模様。え? チケット? もしかして、"エベッツ・フィールド・ツアー"なんて、気がきいたものがあったりして?
"OK, Thank You!" なにがサンキューなんだかわからないまま、とにかく言われたとおりに交差点の方へ行ってみる。それらしき看板も見つからない。何なんでしょうか?
よ〜く考えたところ、あれは、駐車場のチケットのことを言ってたのじゃないかと、ようやく思い当たった。
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ジャッキー・ロビンソン、ロイ・キャンパネラ、デューク・スナイダー、ギル・ホッジス、ピー・ウィー・リース... 少なくとも名前だけは聞いたことのある、歴史上の名選手と言われる人たちが、その黄金期を支えていたブルックリン・ドジャース。
毎年のようにワールド・シリーズの覇権を争っていたそのさなか、MLB初の西海岸のチームとなるべく、ドジャースは突如ロサンゼルスへ移転する。1958年のことである。
レフト 343 フィート、ライト 297 フィート、極端にアンシンメトリカルなフィールド、その右中間には "Hit Sign, Win Suit" の看板、地元服地屋提供のこの広告に打球が命中すると、いまじゃ 「なあんだそんなもの」と言われそうだが、三つ揃いのスーツがもらえたという。そんな遊び心も含めて、エベッツ・フィールドのいくつかの特徴は、トロピカーナ・フィールド、アメリクエスト・フィールドといった現代の球場のデザインにも生かされているとのことだが、だからどうした?
ついつい "伝説のボールパーク" なんて表現を使ってしまったが、失われたベースボールチームとボールパークに対するブルックリン子の想いは、連日満員となるキースパン・パークの光景にこそあらわれていると言うべきだろう。
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Last Updated : September 11, 2005
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