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Nelson W. Wolff Municipal Stadium
(ネルソン・ウォルフ・スタジアム)

- サンアントニオ・ミッションズ本拠地 -

訪問日 : 2001.4.28-29



所在 テキサス州 サンアントニオ
開設 1994年
収容 6,200 人
広さ 左翼 94.5m, 中堅 122.5m, 右翼 103.6m
フィールド 天然芝

チーム サンアントニオ・ミッションズ
リーグ テキサス・リーグ (AA) 西地区
アフィリエイション シアトル・マリナーズ



Getting there

テキサス屈指の観光都市サンアントニオ、おりしもフィエスタで観光客ごったがえすウィークエンド、くわえて NBAスパーズはプレーオフ進出、街角のあちらこちらに "Go! Spurs!" の横断幕。警察発表 415,000名がくり出したサタデイ・ナイト、ダウンタウンの熱気も最高潮である。

そんなムードに背をむけて、ダウンタウンの中心アラモ砦からタクシーで街を脱出、エントランスのツインベルタワーがひときわ目をひくウォルフ・スタジアムには、フリーウェイをとばして10分少々で到着。

スタジアムの近くにはエアベース、ということはつまり、この周辺はだだっ広い平地で目ぼしい建造物は何ひとつなし、ダウンタウンからはどう考えてもタクシーで行き来するしかない、と思っていたのだが、本サイトからもリンクさせていただいている球場巡礼のページによれば、バスでも行けるとのこと。気づいたのは帰国後、おそまつ。


Getting ticket

観客動員もスタジアム開設当時ほどではなく、まあ、当日窓口でも充分とは思ったが、渡米前、オフィシャルウェブサイトをのぞいてみると、3種類の座席のうち、インフィールド前5列を占める Lower Boxはすでにソールドアウトとある。

さらに、サンアントニオのダウンタウン、手頃なホテルが満杯で、ホテル探しにことのほか手間取ったことが小心者の不安をあおる。マイナーリーグとはいえ、観光都市のウィークエンド、ボールパークに大観衆が殺到しないと誰が言い切れるのだろう、なんて心配しすぎ?

そんなわけで、2日間のチケットをチケットマスターで事前に予約、当日ウィルコール窓口で受け取るという段取りとなる。

結果としては、その心配はやはり杞憂でしかなく、もっているチケットとは関係なく、いつものように試合中球場内をぶらぶら。気ままに空いた座席にすわっても、とりたててとがめられることもなかった。

ちなみに苦労したホテルの方は、ダウンタウンにこだわっていろいろ探したあげく、ミッドプライスのホテルはあきらめ、やむをえず四つ星ランク(の中で一番安かった部屋)をリザーブ、どんなに豪華なことかと期待したが、まあ、ごく一般的な高級ホテル。ダウンタウン中心部を蛇行するリバーウォーク沿いで、ロケーションは申し分なかった。



 Date : April 28, 2001, 7:05PM
 Seat : Box Seat, 114-G-5, $7.50
 Game : Missions 7, Drillers 2
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  Tulsa        :  010 000 010  -  2  6  1
  San Antonio  :  020 010 04x  -  7  8  0
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 W: Heaverio (2-1), SV: Jarvis (5)
 L: Martinez (1-2)
 HR: Meliah (3) 
 Time: 2:37    Attendance: 4,307

 Date : April 29, 2001, 2:05PM
 Seat : Upper Box, 205-Q-1, $5.50
 Game : Missions 3, Drillers 0
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  Tulsa        :  000 000 000  -  0  5  1
  San Antonio  :  000 021 00x  -  3  6  1
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 W: Falkenborg (2-0)
 L: Lee (1-3)
 HR: Silvestre (2) 
 Time: 2:09    Attendance: 2,572

ランディ・ジョンソン、ジュニアにつづいて、A-RODにも去られた 2001シーズンのマリナーズ、開幕から1ヵ月、ここまでの快進撃は、MLB序盤戦最大の話題と言ってよいだろう。そしてサンアントニオ・ミッションズ、昨年まではドジャース傘下だったが、今シーズンより宗旨替え、シアトル配下に組織され、はじめてのシーズンなのである。アラモ砦をかたどったスコアボードには、くりかえし次のようなメッセージ。

"ICHIRO, EDGAR AND OLERUD WILL COME HERE ON MAY 24"

シーズン真っ最中だというのに、マリナーズをむかえてのエキシビジョンマッチが、ここネルソン・ウォルフ・スタジアムで予定されているというわけ。ただでさえハードなスケジュールの合間をぬって、こうした日程もこなさなければならないというのだから、あらためてメジャーのタフさには感心させられる。

そんなわけで、1ヵ月後にはイチローもここでプレーすることになるウォルフ・スタジアム、6200を数えるインフィールドの座席は、いちおう Lower、Upperと区切られているものの、高低の差がほとんど感じられないほどフラットに配置されている。そのおかげであろう、天然芝の緑が、そのまま果てしない空の青につながっているかのような開放感は、たとえようもなく心地よい。

初夏のそよ風に吹かれるように、球場内をふらふらと歩きまわるうち、”アンニョンハセヨ”という言葉がやけに飛びかっていることに気づいた。これって韓国語だよなあ、サンアトニオって大きなコリアタウンでもあるのかしらん? ぼんやりとそんなことを思っていたのだが、2日間の観戦、その最後の最後になってようやく、あやしきアジア人、つまりこの私にたいする挨拶だったのだと思いあたった。

親しみをこめて声をかけてくれたサンアントニオの皆さん、無視しちゃってゴメンね、と心の中でつぶやきながら、芝生席となっているレフトフィールド側から、ホームプレート方向をながめる。やがて沈みゆく陽の光が、Luxury Boxとその上の屋根のすきまから、 まっすぐにさしこんでくる。やわらかくもするどいその陽射しが、じわりと目にしみるようだった。



NELSON WOLFF STADIUM TOUR (Pictures)

OFFICIAL SAN ANTONIO MISSIONS WEB SITE



Last Updated : June 10, 2001

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