プロローグ・少女と戦士の旅2
――小さな生命…静かなる時への旅…
今ここに来る…小さな出会い…
紺碧色の空…月色の静かな歌…
海色の情熱…緑色の優しさ…
黒き戦い越え五つの慈愛…
平和を祈る優しき少年の絆…
守ろう…思い合う仲間を…
人々の苦しみを解き放とう…
時越え…六つの想いは今…
そう永遠に繋がる…離れはしない…
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
一つの惑星が今、終わりを告げようとしている。
「待てっ! もうお前に逃げ場はない!」
紺碧色の髪の青年は淡い悪魔に武器を向ける。
「ふふふふ…逃げ場はないですって…? 一つありますよ?」
「負け惜しみはそこまでだ!」
月色の髪の青年は自分の剣を悪魔に突きつける。
「ヒントは…あなた方が愛する者のいる場所ですよ…」
そう言って、淡い悪魔はそのまま消えてしまう。
「俺達の愛する者のいる場所…? まさか!」
海色の瞳の青年は歯を食いしばりながら、悪魔の言っていた場所を思い出す。
「間違いない…奴の逃げ場はあそこだ…!」
緑色の戦服を纏った男は赤く燃える空を見上げる。
「ああ…あそこにはあの者達がいる…」
黒い鎧を纏う男戦士は緑色の戦服の男の言葉に頷く。
「では行こう…あの星へ…!」
―――今行く…君の元へ…今度こそ君を守る…!