YOSHIDA DESIGN CORNER
 つくば のメゾン 
 コンセプト 〜こんな家を目指しました〜                      他に取り入れた要素 オール電化・バリアフリー・床暖房
ペットと暮らす
 建て主は、猫10匹+犬1匹を飼って
 います。
 「ペット達が暮らしやすい家」を、建て主と
 一緒に考えながら設計しました。

 完全室内飼いの環境のままでペット達が
 外も楽しめるように、自由に出入りのできる
 中庭を作っています。

             詳しくは
こちら
アンティーク素材でつくる
 建て主がコレクションした古いドアや家具を
 家づくりに活かしています。

 アンティーク素材(ドア・ステンドグラス等)
 ひとつひとつの、デザインや寸法に合わせ
 空間をデザインしています。
 アンティークはそのデザインや材料と調和
 した、統一感を持つ家の中にあってこそ
 活きると考えているからです。

             詳しくはこちら
自然を感じながら暮らす
 お仕事に活躍されているご夫婦の休日は

 ガーデニング
 自分達で家の手入れ
 手作りの野菜を料理する
 中庭で犬や猫達と遊ぶ
 庭をビオトープにする・・・など

 自然を感じながら暮らす、
 スローライフをこの家で実現します。
                                   
 
          
 建て主のご紹介  

 30代前半のご夫婦です。
 お二人とも大学への留学で、英国に
 長年滞在をされていましたので、
 英国の田舎の生活が大好きです。

 帰国後は、東京に在住されましたが、
 ペットの住環境をよくするためと、
 東京に通勤しながら広い庭と住空間に
 ゆとりのある生活を実現するために、
 つくばに移住を決意され、こだわりの
 家づくりがスタートしました。
<出会い>





  リビングのイメージ :吉田のスケッチより


 クリスマスの翌日、年末押し詰まって急にお会いする
 ことになった建て主さまは、「お家が大好き!」な
 仲良しご夫婦です。
 
 30代前半でお家を建ててしまうほどなのですから、
 趣味は家にいること…? 家の中にいるだけで
 しあわせな気分!というお二人です。

 初めてお目にかかった、その日に渡されたものは、
 イメージ写真を貼りつけてあるコンセプト4枚。
 家についての希望内容9枚ものレポートでした。

 家づくりに一生懸命な気持ちが伝わってきました。
 そして…何と、CADで描いた間取り図も!
 お二人の勉強熱心さには脱帽です。

 私たちは、これらのご希望を、ひとつひとつ丁寧に検討し
 設計に盛り込んでいます。
 
 エピソード1 <設計案> 〜実は、建て主がすでに作っていた案!〜の巻

 私たちは、建て主さまご自身で作ったプランをベースに、そのご希望を実現させる設計プランにまとめました。


<建て主さま作成プラン>
「自分らしい家づくりをしたい」という思いが伝わってくるこの案は、
建て主さまが2人で長い時間話し合ってできたものでした。



[約54坪]

■「ロ」の字型プラン
■経済性の悪いスパン
■2Fのトイレがリビングの上に
 (排水音が聞こえる)
[面積が大きい]
[ムダなコスト]


予算に
合わせて
ムダのない
 プランに!
<私達がまとめた設計プラン>
ご予算に合うコンパクトなプランにしました。



[約40坪]

■「コ」の字型プラン
■経済性の良いスパン
■2Fのトイレをストレージの上に
 (排水音が気にならない場所へ)
[面積を小さく]
[ローコスト化]


       「建て主さまのご希望を実現するために」
            私達は、ご希望内容を1つ1つ相談しながら優先順位をつけて、整理することが大切であると考えています。
            「自分の希望するプランを実現したい」という建て主さまのお役に立てれば幸いです。
 エピソード2 <外観イメージ> 〜箱の家?それともクラシック洋館?〜の巻

外観イメージ
塗り壁でシンプルに


 Simple?_
or    
 Classic?
_
「外観が箱型、内観がクラシックな家」

内観イメージは、
大正時代の洋館風でクラシックに、
外観イメージは、
すっきりとしたシンプルに・・・。
これが建て主さまのご希望です。


内観イメージ
洋館風でクラシックに

  <ファサードが決まるまで>                                       ※ファサード = 道路側から見た外観
     〜シンプルな箱型のファサードにするために〜 

       ファサードを検討するために、模型と図面の両方を使いました。
       模型を作っては戻して、図面を書いてみてはまた変えて、
       という検討をした上で、ファサードが決まっていきます。
@
シンプルな箱型の外観
(最初に作った模型)


箱型に見せるために片流れの屋根を逆勾配にして、勾配を緩くし、屋根材をガルバリウム鋼板にしています。

壁は塗り壁ですが、漆喰にするとこの家のように塗り面積が大きいとひび割れてしまうので、漆喰と同じようなテイストの塗り壁を探すことにしました。





A
プランの変更などで
開口や形状を変更


模型の正面の開口を一箇所塞ぎ、全体を横に1スパン伸ばした状態です。


正面にはなるべく窓を設けないでシンプルに見せるため、窓が無くてもいいという部屋を道路側にもってくるなどの工夫をしています。





B
立面図を模型に
貼り付けて検討


模型の正面に紙に書いた立面図を貼ってみて、合うかどうか検討している状態です。


家の外から見た窓の配置はもちろん大事なのですが、その窓が付く部屋にその窓が合うかどうかを同時に考えて、ファサードを検討していきます。





C
ファサード決定
(道路側から見たファサード)


こうして決まったファーサードを模型にしてみました。



正面には窓を少なくし、窓の形と窓の配置を考えたシンプルな箱型のファサードです。


               
                                                                        内観は、クラシック。
 
 エピソード3 <内観イメージ> 〜アンティーク + チョコレート色 = レトロな洋館?〜の巻
 

「アンティーク素材でつくる」
―コレクションを楽しむ―

 コレクションしたアンティークを楽しむ家です。
 建て主様がアンティーク好きなのは、英国で暮らしていたから
 でしょうか・・・?
          家のどこに、どんなアンティークが使われているのか
          詳しく知りたい方はこちら


アンティーク等のコレクション

暖炉(マントルピース)

 リビングの主役の暖炉。
 火を見ていると穏やかな
 時間が流れます。
タペストリー

 暖炉の上のTVを見ない時は、
 このタペストリーをかけます。
古い洋館のドア

 実際に村長さんの家で使われ
 ていた物を、解体時に入手。

 ハンドルは、昔ながらの
 真鍮の握り玉です。
 チョコレート色に塗装します。
 
白い格子のある窓

 格調高い、上げ下げ窓。
 白い格子付きの木製サッシ。
 
チョコレート色の柱と梁

フローリング、柱と梁は
チョコレート色。
壁は、アンティックホワイト。
  

「イメージはレトロな洋館風」
―カラー模型で確認―

新しい素材とアンティーク等がうまく調和するか
を確認するために、模型を作りました。

建て主様と設計のイメージが合っているかを
確かめるためでもあります。


カラー模型
 

リビングの内観模型
アンティークの暖炉とチョコレート色の床との調和を確認しました。これにより、暖炉の色を床と同じチョコレート色に塗り替えた方が良いことに気がつきました。

奥には、段が透けている階段が見えます。
モダンな階段と、レトロなリビングも違和感
なく調和しています。
階段の詳細については、エピソード6へ。
リビングとダイニングの間にあるチョコレート色の柱と梁

左のイメージ写真通りの空間になっていることが確認できます。


アンティークの建具が並ぶ玄関
建具の調和を模型で確認をしました。

左から、
英国から送られてきた玄関ドア、
オークションにて入手したストレージの蔵戸、
リビング入口の古い洋館のドア。

間取り上で建具の位置を知りたい方はこちら
― コラム ―
この家の設計は「建て主さまのイメージを忠実に再現する」ということで、建て主さまと建築家のイメージの合っていることが重要でした。

長く英国暮らしをしていた建て主さまと、フランスや英国に在住・
滞在した私とは、英国のイメージを理解してすり合わせる
ことに困りませんでした。

フランスのページはこちら    フランスからのおみやげ サイトへ
フランス建築プチ案内はこちら
       リビングからダイニング方向  蔵戸
 
 エピソード4 <ご希望の再現> 〜寝室に斜めの窓を!〜の巻
 

2つ目に作った模型

屋根が途中で折れている
所が斜めの窓です。


1つ目に
作った模型

斜めの窓の
アップ


―模型を作って検討―

「再現」
reproduction


英国で暮らしていた時に自分が住んで
いた部屋の窓を再現してほしい、
というご希望です。



<特徴>

斜めの窓
物を置ける窓台付

斜めの窓を実現するために、何度も模型を作って、
屋根形状や窓の位置などの検討を重ねていきました。

この窓の取り付けには検討すべき事がいくつかありました。


―箱型を維持―

■屋根と窓が同じ角度
斜めの窓にするには、屋根も斜めにしなくてはなりません。
正面は箱型の外観でフラットな屋根なので、
正面とは反対側の中庭側に窓が作られています。

■バルコニー
バルコニーは斜めの窓とは別の方向に作ると同時に、
外観の箱型もキープしなければなりませんでした。

<実物大の模型>

建て主さまに見せていただいた1枚の窓の
写真を頼りに設計をすることになりました。
写真ではわからない点があるので、
確認の意味で実物大の模型を作ることにしました。
加工しやすく安価な
ダンボールで作っています。

学生の遠藤くんに
手伝ってもらいました。
ビニールシートを
貼っているところです。
実際の窓ガラスの部分は
透明のビニルシートにしています。

この模型は、幅2m×高さ2.3mと、
結構大きい模型です。
手の大きさを見ると、その大きさが
分かると思います。
完成!
建て主さまに事務所に来て頂いた際、
実際にこの前に立ってもらって、
窓の大きさ、窓台の高さを修正しました。

この模型にとても喜んで頂いたようで、
携帯電話のカメラで写真を
撮っていらっしゃいました。
私達も作った甲斐がありました。
 エピソード5 <キッチン> 〜キッチンはオーダーメイド〜の巻

「英国の田舎風キッチン」

キッチンの戸棚は
彫込付、クラウン付、オーク材で作り、
その戸棚の上に鍋等を置いて飾ります。

[Kitchen DATA]
・キッチン設備 
・システムキッチン


・カウンタートップ
・中庭を覗ける窓
・菜園を覗ける窓
・床下収納
・オール電化

・床 : タイル
・壁 : タイル

   : 塗り壁 

: Miele
: IHクッキングヒーター
  オーブン
  アイレベル電子レンジ
: 人工大理石
: TOSTEM Andersen
: TOSTEM DuoPG
: National
: IH / 電気温水器

/ INAX
/ マジョリカタイル
/ ADVAN METRO
/ JOLYPATE

ペット達の様子を見ながら料理を作る

食事の準備をしながら、ペット達の様子を見られることが、建て主さまの希望です。

そのため、このキッチンのシンクの前は中庭に向けた、アール付上げ下げ窓を設けて、ペット達が遊ぶ様子を眺められるようにしています。



キッチンにも、ペット達のための工夫が

■独立型キッチン
調理中にペット達が入って来ないように、独立型キッチンにしています。

■ネコのダイニング
この家のペット達は、犬1匹+猫10匹なのですが、ネコはイヌより食事のペースがゆっくりですので、イヌが自分の分を食べ終わると、ネコの分を食べてしまいます。
そこで、ネコ10匹がゆっくり食事できる、イヌとは別のスペースをこのキッチンに作り、イヌとネコのダイニングを分けています。

■勝手口の外にネコのトイレ
勝手口のペット専用ドアから、いつでもネコ
が外にでられる外部に、ネコのトイレ(屋根
付)を設けています。
トイレのスペースは、囲いがあるので、ネコ
が敷地の外にはでられず、安心です。

建て主さまが希望するキッチンのイメージ
建て主さまお気に入りのマジョリカタイル。これを、IHレンジの正面に貼ります。入口の正面に位置しているので、ダイニングから覗くとこのタイルが見えます。
 実現した洗面所とキッチン ・・・結局、白いキッチンになりました。(右の写真は、工事中に撮影しています。)
 

                                       洗面所                                    キッチン
 

 
 エピソード6 <階段> 〜こんな感じの階段!お願いします!〜の巻

「建て主さまの階段のイメージ」

「こんな感じの階段!」
と、建て主さまから右の写真を受け取り、この写真を頼りに設計しました。

まる〜く昇っていく感じにしてほしい、というご希望でしたが、この階段がどういった階段なのかを、この小さい写真から情報を得て形にしていくのに、苦労しました。

最初は、螺旋階段を希望されていましたが、ペットの昇り降りを考えてこの階段になりました。


建て主さまがご希望する
階段のイメージ
4.5cm×6.0cm ほどの
小さい写真です。
―イメージ写真の分析結果―

■家は木造ですが、鉄骨造の階段
■丸パイプの白い手摺
■壁に対して踊場が浮いているような感じ
■窓が千鳥に配置 → ファサードに影響

※ファサードを検討した経緯は、エピソード2
 に詳しく記載されています。

「イメージを形に」


"美しい階段"にするために模型を作りました。

実際の階段は鉄骨屋さんに作ってもらうのですが、2次元の図面では十分に表現しにくいので、鉄骨屋さんとの打合せの時に、この模型が活躍しました。


―いくつか作った模型―

まずは1/50の模型で全体的検討をしました。次に、詳細部部分を検討するために、1/20模型を作りました。

2つ目の模型で階段の問題点を検討し、
さらに美しくするためにもう一つ作りました。

3つ目の模型が右の写真の模型です。
手摺も美しく、建て主さまのイメージ通りの
階段になりました!
建て主さまのイメージ通りに
できました。
  






3つ目の階段模型

手摺が美しい曲線を描いて
上っていくイメージは、
図面で表現できないので、
模型を作り、検討しました。
            完成した階段(窓は小さめになりました。)
 
 エピソード7 <軸組模型> 〜構造の柱や梁の構成が実感できる!〜の巻
 

 この家の場合も、
 軸組模型(柱や梁の構造材の
 模型)を作って、建築主さまに
 構造を実感していただきました。


 構造に不安を持っている
 方も多いと思いますが、
 構造模型を使って、納得
 いただけるまでご説明を
 しています。


    →右の写真は、
      実際の現場です!