『ARIA』の世界
『ARIA』の舞台である火星(アクア)、そして『ネオ・ヴェネツィア』について紹介します。
かつて『火星』と呼ばれていた“水の惑星(ほし)”――『AQUA』
『ARIA』の物語(2301年)よりも、約150年前。惑星地球化改造(テラフォーミング)された火星は、
極冠部の氷が一気に融解し、地表の9割以上が海に覆われた『水の惑星』となりました。
火星(アクア)の多くを占める海の一部に、『ネオ・アドリア海』という代表的な海があります。
そこは多島海で、それぞれにイタリア以外の国の文化を再現した場所もあったりします(日本とかも…/笑)
復元された“水の都”――『ネオ・ヴェネツィア』
21世紀前半まで地球のイタリアに存在したヴェネツィアをベースに造られた街、それがネオ・ヴェネツィアです。
建物や街並み、風景、行事、文化など、かつてのヴェネツィアからほぼそのまま受け継がれています。
それは今や効率化を優先し、生活習慣のほとんどを機械化された地球(マンホーム)には無いものです。
ゆえに、豊かな自然にあふれた水の惑星アクアのネオ・ヴェネツィアは、地球(マンホーム)の人々にとって、
オアシスのような、癒しの一大観光地となっているのです。
そのネオ・ヴェネツィア観光を象徴するアイドル的職業が、水の都の運河で活躍する舟(ゴンドラ)の漕ぎ手
『水先案内人(ウンディーネ)』です。
尚、路地の入り組んだ街並みのため、車の乗り入れが禁止されています。
それゆえに運び屋としても抜擢される水先案内人(ウンディーネ)ですが、他にもあったりします。
それは、エアバイクで空を泳ぐように駆ける『風追配達人(シルフ)』です。
ネオ・ヴェネツィアや、火星(アクア)の上空に数多く浮遊している『浮島』の間で、必要な物資の運搬業を預かる
貴重な生命線なのです。
地球と変わらない『AQUA』の秘密
火星(アクア)の自転周期は地球と同じ約24時間です。けれども公転周期は地球の約2倍なので、
1年間は24ヶ月になります。その分四季の期間も長いです。
地球に生命が誕生し、育った奇跡の理由は、太陽からの距離が1番適していたからでした。
そんな地球と同じように人々や動植物たちが生きていけるのは、惑星地球化改造(テラフォーミング)のおかげ
だけではありません。
地球より一回り太陽から遠い火星(アクア)では、『火炎之番人(サラマンダー)』と呼ばれる人々が、
『浮島』という空に浮かぶ人工島で惑星の気候や天候、四季の変還などを制御しているのです。
地球とは重力も異なる火星(アクア)。その地下層には巨大な重力制御装置があり、火星(アクア)の重力を1Gに
保つため、『地重管理人(ノーム)』が働いています。