――――幼い頃、迷子になったことがあった。
大好きな人といつの間にかはぐれて、ひとりぼっちになっていた。
誰もが幼い頃に経験したことがあるのではないだろうか。
たったひとりになってしまった寂しさ、心細さ、孤独感を…。
そして、迷い子を必死に探す者は切ないほどに心配で堪らない気持ちになる。
お互いを探し求め合うその想いは、必ず届くのだろうか――。
――――大きな白い雲が流れゆく青い空。
その片隅には、雲よりも淡く霞んだ白いふたつの月が寄り添う。
温かく昼時を告げるように、陽射しは真上から雲間を通して差し込んでくる。
小鳥や虫達の鳴き声が行き交う、少し涼しげな森林地帯。
樹々の枝葉を透かした木漏れ陽に、翡翠の双眸を持つ青年――トーマは気づいた。
(今日は陽射しが暖かいな…)
普段は、当たり前すぎて忘れてしまいがちなもの。
その大いなる恵みを受けて、包まれて暮らしていける日常を守りたい。
自分が戦い続ける理由の一つである。
(本当は、もう一つあるけどな…)
それを思い出せたトーマは表情を和らげた。
「どうかしたか?」
トーマの少し前を歩いていた、彼の兄――シュバルツは、ふと立ち止まったトーマに気づいて声をかけた。
「あっ、すいません! 何でもないんです、兄さん……じゃぁなかった、大佐!」
ぽろっとまた出てしまったシュバルツへの呼び方を、トーマは慌てて訂正した。
優秀な兄であるシュバルツを慕うあまり、ついつい『兄さん』といつも呼んでしまう。
プライベートな時は勿論、仕事中でも。
だから仕事中――軍人として接するべき時は、公私混同しない兄に呼び方を窘められてしまうのだ(そんな兄だからファーストネームである『カール』と呼ばれる事は少ない)。
だが今回はシュバルツがするより早く自分で訂正したトーマに、シュバルツは同じ翡翠の双眸と微かな笑みを穏やかに向ける。
「解っていればよろしい」
「はっ…はい!」
いつもは少し厳しい兄が今は何だか優しい。
それだけで嬉しくなって、トーマは急いで兄の元へ追いついた。
――二人だけだからかもしれない。
今は確かに仕事中と言えばそうなのだ。
だが、任務のためにこの森林地帯に設置された二つの基地――その間を移動するシュバルツをトーマが警護しているだけだ。
他には誰もいないし、何より呼び方をちゃんと自分で訂正したおかげだろう。
(…仕事中とはいえ、兄さんと二人でこうして歩くのは久しぶりだなぁ…)
しみじみとそんなことを思ったトーマは、とある昔の出来事を思い出した。
「そういえば、にい……あっ、いえっ、ずーっと前の子供の頃にも、こうやって森の中を歩いたことがありましたよね?」
危うくまた『兄さん』と呼んでしまいそうになったのを何とか飲み込んで、かといって仕事とは関係ない話なので、トーマは『大佐』とは呼ばずに尋ねた。
「…お前が迷子になった時のことか?」
「は、はい……」
シュバルツにそう返されて、自分で話題を振っておきながらトーマは赤面して俯く。
「あの時は、お前はまだ幼かったからな。もう何年前になるんだ?」
「確か…僕が五歳の時でしたから、十四年前…ですね」
「そんなに経つのか…」
「はい…」
お互いに時間の流れの早さを思って暫し沈黙する。
と、顔を上げたシュバルツはやはり普段よりも穏やかな表情をしていた。
「もうあの時のように迷子になって世話を焼かすんじゃないぞ」
「そんなっ、もう迷子はないですよ〜!」
からかうように言われたトーマは変わらず赤面したままで答えた。
トーマの、弟のそんな様子にシュバルツは何かあどけないものを感じたような気がして柔らかく笑みを零す。
それを見たトーマはシュバルツが前を向いてしまったあとでも心に嬉しさが溢れ出すのだった…。
――刹那。
嬉しさの余韻に浸っていたトーマは『何か』を感じたような気がして辺りを見回した。
すると茂みの向こうから鋼鉄の細い筒が覗いている――!
「…っ!?」
翡翠の双眸に飛び込んできた光景に一瞬言葉を無くす。
が、瞬時に表情を切り換えて、
「危ないっ! 兄さんっ!!」
前を歩くシュバルツに向かって叫び、トーマはその身を投げ出した…!
「っ!?」
驚いて振り返ったシュバルツは周りが一瞬で真っ白になったような錯覚を起こした。
心臓が凍りつくような大きな音が辺りに響き渡るのと同時に、両手を広げて自分の前に立つトーマの身体から赤い飛沫が飛び散る。
「トッ……トーマッ!?」
自分の軍服に彼の血液が飛んでくるのにも構わず、シュバルツは倒れ込んでくるトーマの身体を受け止めた。
「トーマッ!」
苦しげに表情を歪める弟の名をシュバルツは必死で叫ぶように呼んだ。
すると、トーマはうっすらと翡翠の瞳を開く。
「…にっ…兄…さん……! ご無事…ですか……!?」
そして何よりも先にシュバルツの安否を問うた。
「…っ!!」
こんなになってまでもトーマは自分よりシュバルツの心配をしている。
それに胸が締めつけられる程の苦しみを感じながら、シュバルツはしっかりと頷いて見せる。
「ああ…! 私は大丈夫だ…!」
シュバルツの答えにトーマは弱々しく笑む。
「…よっ……よかっ…た……――――」
「トーマ!? トーマッ!!」
シュバルツの必死の呼びかけも虚しく、トーマは翡翠の双眸を閉ざしてしまった――。
「トーマ……ッ!!」
完全に意識を手放したトーマの身体を悔しげに抱えながら、シュバルツは弟に浴びせられた物――銃弾の飛んできた方を見定める。
そこには何かを言い合っている二人組の男達がいた。
どうやら目標を違えたことを言っているらしい。
――狙いは、やはりシュバルツだったのだ――。
「貴様ら…!!」
トーマの身体をそっと横たわらせて、シュバルツは立ち上がる。
そして、揺るぎない怒りの冷気を込めた翡翠の双眸を強く向けた。
それに気づいた男達は慌てて銃を構える。
「くっ…仕方ねぇ、今度は外さんぞ!」
男の一人がそう言うと二つの銃口がシュバルツに定められる。
「ふざけるな! 何者かは知らんが、このままやられてやるわけにも、許すわけにもいかないっ!!」
鋭い視線を向けながらシュバルツも携帯する銃を構えた。
双方が一触即発の瞬間を向かえた、その刻。
「シュバルツ――!!」
突然、男達の後方から少年の声がした。
「何っ!?」
それに男達が驚いた瞬間をシュバルツは見逃さずに銃口から弾を放った――!
二つの音が響き渡ったあと――男達の手中に、すでに銃は無かった。
シュバルツが発射した銃弾によってそれは高く宙へと舞い上がり、放物線を描いてその場から遠く離れた所へと落下していた。
「くっ…!」
男達が撃たれた手を押さえ、シュバルツを睨み返した刻。
そこにいたはずのシュバルツの姿はすでに目前に移動していた。
そしてほぼ同時に、二人の男達は凄まじく強い力でねじ伏せられる…!
「大丈夫か!? シュバルツ!」
先程シュバルツの名を叫んだ声の主――バンと、アーバインがこちらへ駆け寄って来た。
「こいつらかっ!?」
シュバルツがねじ伏せている男達を見て、アーバインはそのうちの一人を強く押さえつける。
「銃声が聴こえたから飛んで来たんだ……って、トーマッ!?」
バンも、もう一人の男を押さえつけたが、赤い液体を流して倒れているトーマを見て驚きの声を出した。
「撃たれたのか!?」
アーバインの言葉にシュバルツは辛そうに頷く。
「悪いがこいつらを任せる」
「ああ、わかった」
バンの答えを聞いて少し申し訳なさそうな顔をすると、シュバルツはトーマの――弟の身体を抱えて走り出した。
普段から色白というか肌の白いトーマの身体から流れる赤い液体は目立って痛々しくて堪らない。
(すぐに運んでやるからな…トーマ…ッ!!)
心の中で必死に弟に呼びかけながらシュバルツは森の中を駆け抜けた――。
――目を閉ざしたままのトーマが横たわる担架のベッドがガラガラと車輪の音をたてて長い廊下を運ばれていく。
それに遅れないよう、シュバルツがトーマの様子を伺いながら追いかける。
彼らの向かう先は――『手術室』。
トーマを基地内の医療室へ運んだシュバルツは、弟を軍医に診られるなり、即刻手術と輸血が必要だと告げられた。
正真正銘、トーマの兄であるシュバルツは彼と全く同じ血液型だ。
だから――ということもあるが、トーマがこんな状態になったのは自分のせいだと責任を感じているため、シュバルツは血液提供者を進んで引き受けたのだ。
――トーマの身体が手術室に到着すると早急に手術の準備が始められる。
シュバルツは上着を脱いで右腕の袖を捲り上げ、トーマの真横のベッドに横たわった。
そして手術が開始される。
(頑張るんだぞ、トーマ…ッ!!)
シュバルツは細く紅い管で繋がれている弟に再び心の中で必死に呼びかけながら、翡翠の双眸を閉じた――。
――――もう日が暮れる。
西の空に段々と沈んでいく夕陽を見ながら、幼い少年は更なる寂しさを感じた。
「…ぅ……にいさぁん…!」
時々しゃくりを上げながら幼い少年は大きな翡翠の瞳から涙を頬に伝わせる。
辺りは高い樹々に囲まれた緑色の景色。
虫達の声は聴こえるものの、少年の呼ぶ人の声は返ってこない…。
「にいさん……どこ…? どこにいるの…?」
たったひとりで懸命に兄を捜していた少年は、歩き疲れて大きな樹の根に座り込む。
ぎゅっと目を閉じて、膝を抱えて、寂しさに耐えるためかのように蹲る。
そんな少年へのなぐさめのように小さな身体を落日が樹々を透かして照らす。
――そうしている内に――泣き疲れた少年がふと顔を上げると、いつの間にか空を包む夕闇が青く薄れていた。
どんどん辺りが暗くなっていくのを小さな心で感じた少年は再び涙を零す。
「うぅっ……にい…さん……!」
兄を呼び続ける少年の心は、もはや孤独の波に支配されていた。
たったひとりぼっちだという心細さと、不安と怯えと寂しさの感情に包まれて…。
けれど――その刻。
「トーマ…ッ!」
幼き迷い子の少年――トーマの名を呼ぶ声が聴こえた。
「…っ!?」
その懐かしい大好きな声に、トーマは涙あふれる瞳を大きく開けて顔を上げる。
すると仄かな夕明かりの中からトーマの名を呼んだ、兄である少年がこちらへ走ってくるのが見えた。
「に……にいさん…! にいさぁんっ!」
兄である少年――カールが駆け寄るよりも早く、トーマは両手を広げた兄に勢い良く飛びつき、抱きついた。
「トーマ…! 捜したぞ…」
「ごめ…ん…なさい……! にいさぁん…!」
トーマは泣きながら兄にしがみついて、カールは優しく弟を抱きしめて、お互いにようやく安堵する。
「…いや、無事でよかった。さぁ、帰ろう。父さんと母さんも心配しているからな」
「はいっ…!」
カールが穏やかな笑みで差し伸べてくれた手に、トーマは輝くような笑顔で大きく頷いて自分の手を乗せる。
そして、カールは弟の華奢で小さな手をしっかりと握る――もうトーマがどこへも迷い込むことがないように。
トーマは兄の大きくて暖かな手に心の底から安心感を覚えて、ぎゅっと握り返す――もうカールから離れることがないように――。
「――………っ…?」
ゆっくりと、トーマは意識を取り戻した。
翡翠の双眸を朧気に開くと、白い天井が映る。
(…ここは…?)
そう思ったトーマだが、ふと左手に暖かい感触を感じてそちらを見やった。
すると――。
「………にっ……兄…さん…っ!?」
トーマの左手を握っているのは先程の夢にも見た兄――シュバルツだった。
彼の左手をしっかりと握り、そのベッドの横に腰掛け、そっと俯せている。
ずっとそばに居たのだろうか、少し疲れたように目を閉じている。
「…あっ……あの…っ!」
訳が解らず、トーマは焦って首を起こし、声を出した。
その声と微妙に動いた左手に気づき、シュバルツもすっと目を覚ます。
「…気がついたか。トーマ」
「えっ、あ、はい…! って、あのっ…兄さん…っ!」
「どうした?」
「あのっ、そのっ、手が…っ!!」
トーマの必要以上と思われるその焦ったような動揺しているような表情に、シュバルツは一度、弟と握り合っている手を見てから視線を戻して問う。
「嫌なのか?」
「ちっ、違います!! とんでもないです!! そうじゃなくて…っ!!」
輸血したばかりの貧血気味ケガ人のくせに、大きく左右に幾度も首を振るトーマ。
「じゃぁ、何なんだ」
おとなしくしていろ、と思いながらシュバルツは尋ねた。
「そ、その…夢を見ていたんです。子供の頃に迷子になった時の夢を…」
少しずつ落ち着きを取り戻して、トーマは再び頭を枕に埋めながら話す。
「すごく寂しくて、心細くて……たったひとりで、どうしようもなくて泣いていた時に、兄さんが僕を見つけてくれましたよね。そして僕の手をしっかりと握って連れて帰ってくれました。……それで、目が覚めたら本当に兄さんが手を握っていてくれたから、その……ちょっと驚いたんです」
恥ずかしそうに、だがとても嬉しそうに表情をほころばせるトーマの話を黙って聞いていたシュバルツは翡翠の瞳を伏せる。
「…トーマ。昼間その話をしていた時に『もうあの時のように迷子になって世話を焼かすな』と言わなかったか?」
「えっ…? あ……はい…」
トーマはいきなり始まった兄の話に目を見開いたが、とりあえず頷く。
「言ったばかりだというのにお前はまた無茶をして、あの世との狭間の迷子になった」
その少し厳しい声に、トーマは「うっ…」と戸惑い、兄を直視出来なくなる。
「悪くすれば二度と帰って来られなくなるところだったんだぞ」
開かれたシュバルツの瞳にはその声と同じ厳しさが映されていた。
――それは、ただの怒りではない。
自分を助けてくれたことには感謝している。
だがそのために、トーマを失うことになっては困るのだ。
『困る』というよりも『許せない』の方が合っているかもしれない。
それぐらい、心の奥底ではこの弟を大切に思っている。
けれど、立場上自分はトーマのそばに居てやれないことが殆どだ。
なのにトーマはよく無茶をする。
今日のようなことがまた起きるとも限らない――そう思うと心配で堪らなかった。
そして――そばに居たのにトーマを守れなかった。
そんな自分に腹立たしさを感じずにはいられなかったのである。
――トーマはそれに気づいているのだろうか。
未だ戸惑いの表情をしながら「すみません…」と謝る。
「でも、咄嗟に身体が動いてしまったんです。兄さんを失うのは嫌ですから…」
少し悄げたように、けれど筋の通った声で言ったトーマにシュバルツは一瞬、目を見張らせた。
「例え僕がどんなに傷を負うことになっても、兄さんを守れるならいい、そう思うんです。…今まで沢山守ってもらいましたからね」
最後の部分は照れたように微笑むトーマ。
「それに、兄さん…シュバルツ大佐を警護すること。それが今回の僕の任務だったんですから、当然のことを果たしただけですよ」
そう言ったトーマの表情はどこか大人びていて――それを見たシュバルツはふと目を細めて苦笑するように笑んだ。
「……そう…だったな。――成長したな、トーマ」
「えっ…!? そっ、そうですか!?」
先程の大人びた表情はどこへやら、一気に頬を紅く染めて、褒められて嬉しい子供同然の顔で訊き返す。
「ああ。だがお前は妙なところで強情だからな。無茶はなるべく控えろよ」
「はっ、はい…」
何だか複雑な気分になりながらも、トーマは素直に返事をした。
シュバルツはそんなトーマの頭にぽん、と軽く手を置いて。
「ありがとう、トーマ。助かったよ」
命がけで自分を助けてくれた弟に礼を言った。
「…はっ…はい…! 兄さん…!」
トーマは一度驚きのあまりに見開いた目を嬉しそうに細めて、笑顔を兄に返した。
「さ、もう少し休んでいろ。何しろお前は輸血したばかりなんだからな」
「へ? 輸血…?」
今初めて聞いたことにトーマは首を傾げると、ふとシュバルツの右腕の包帯に気づく。
「にっ、兄さん…? その腕は…!? お怪我…じゃないですよね……まさか…っ!?」
訊きながらがばっと起きあがるトーマ。
(そういやぁ兄さん、軍服の上着を着てない…!)
と、今頃思った彼の頬を一筋の汗が流れる。
しかしそんなトーマに対してシュバルツは何でもないような顔で答える。
「ああ、怪我じゃない。お前は出血多量だったからな。輸血が必要だったんだよ」
ガ――ン……ッ!!
トーマの頭の中に重たい鐘の音が響く。
「すっ、すいません! 兄さんっ!!」
兄さんを助けたつもりだったのに、結局兄さんに迷惑をかけてしまった――そう思ったトーマはすごく情けない気持ちになってしまってシュバルツに頭を下げた。
「トーマ…」
シュバルツはトーマのこういうところは相変わらずだな、と思い、再び彼の頭を軽く撫でる。
「気にするなよ、兄弟なんだからな」
「に……兄さん……」
思いがけないシュバルツの言葉にトーマは一瞬呆けてしまったが、それは段々と輝かしいものに変わっていく。
「解ったら休むんだ。ここに居てやるから」
「はい…あ、そういえば兄さん。さっきはどうして僕の手を握っててくれたんですか?」
またベッドに身体を戻して、トーマは尋ねる。
「…何故そんなことを訊くんだ?」
「あっ、いえっ、嬉しかったんですけど…その…っ!!」
(何を訊いてるんだ俺は〜!!)
時すでに遅しなのだがトーマはわたわたと慌てる。
本当によく動く表情だ、と思いながらシュバルツはトーマの左手を再び握り、
「え…? 兄さん…?」
「こうでもしていないと、またお前はどこかへ行ってしまいそうだったからな」
そう言って、ふっと微笑んだ。
「兄さん……」
トーマの心の中に淡く暖かい何かが広がる。
「そうですね……夢の中でも、僕は兄さんのおかげで帰ってこれましたから…。兄さんの…暖かい手の…おかげで……」
言葉はそこで途切れ、トーマは段々と眠りの淵へと落ちていく。
「…ゆっくり休むんだぞ、トーマ…」
安心しきった顔をして眠る弟に、シュバルツは優しく言葉を贈った――。
そう――きっと、ここが想いの届く場所。
お互いを探し求め合うその想いが、引き寄せられて。
兄さんの暖かい手に導かれて、辿り着けた――兄さんのとなり。
――ここが、僕の還る場所――。
end.
《あとがき》
シュバルツ兄弟創作……ご当人方、ファンの方々すみません〜;
ゾイド新参者の分際で何を書いたんだか;イメージ壊された方は本当にすみません!
そもそも私がこのお話を書くきっかけになったのは『トーマくんって色白い』とか、
『貧血起こしそう』ってそれだけだったんです(←何のこっちゃ・苦笑)
ちなみにトーマくんを撃った人達は、多分カールお兄さんを狙うどっかの人に雇われてたんだと思います。
折角のご兄弟会話シーンを邪魔したくなかったので、何となく書きませんでした(←だからってここで書いてどうする;)
はぁ〜…やっぱり男の子だけのお話って難しいです。苦労します。大変です。
でも機会があったらまたこのお二人書いてみたいと思いますv
って、その前に本編ちゃんと全部見なきゃ、ですね;
written by 羽柴水帆
