不思議な聖杯・ハーツカップ
「ん? これ何だろう?」
物置にて、掃除をしていた耕平は小さい箱を見つける。
「何が入っているんだろう?」
箱を開けると、中には黄金色のカップが入っていた。
「これって何かのカップかな? それとも…」
耕平はカップを見つめながら首を傾げる。
そこへ。
「兄ちゃん、何してるの?」
ほうきを持って来た祐太は兄を見つける。
「あ、祐太。あのさ、これ何だと思う?」
耕平はカップを祐太に見せる。
「何それ?」
「物置に入ってたんだ」
「ふーん」
祐太はジーッとカップを見つめる。
「パパかママに聞いて見ようよ」
「そうだね、もしかしたら父さん達のかもしれない」
二人は一通り、終わらせた後に家へ入った。
「カップ…であるか?」
エジソンは耕平がミクロ化して持って来たカップを眺めている。
「うん。父さん達に聞いてみたんだけど、知らないってさ」
椅子に座った耕平はカップをミクロマン達に見せる。
「耕平の両親が知らないのなら、何故このカップは久磁家に?」
イザムはそっとカップに触れる。
「俺達のコップ代わりになんじゃないの?」
ウォルトは楽しそうにカップを見る。
「ん? 何か書いてある」
カップを見ていたオーディーンがカップの下渕にある文字を見つける。
「文字?」
イザムとウォルトがオーディーンの側へ来る。
「エジソン、この文字の解析を頼めるか?」
「勿論である!」
オーディーンに頼まれたエジソンは喜んで引き受けた。
「あれ? そう言えばアーサーは?」
耕平はミクロマンのリーダーがいない事に気付く。
「ああ、アーサーなら休眠中だ。もうすぐ起きると思うぜ」
ウォルトが休眠室を指さす。
「そうなんだ」
アーサーには珍しい、と思う耕平だった。
「本当に不思議なカップであるな。これは調べがいのある物である♪」
エジソンは上機嫌にカップを持って行ったのだった。
それから数分後。
エジソンがカップを持って戻ってきた。
「エジソン、解析は?」
ウォルトがエジソンに尋ねる。
「何とかできたのである。アーサーは起きたであるか?」
「ああ、今来るってさ」
「そうか…」
エジソンはカップを見つめ、顔をしかめる。
「どうしたんだよ?」
「もしかしたら、これは恐ろしいものかもしれないのである」
恐ろしいものとはカップの事なのだろうか?
「エジソン、カップの書かれていた言葉の意味がわかったのか?」
やっと到着したリーダーであるアーサーがエジソンに問いかける。
「これは…遙か昔にミクロマンかアクロイヤーが持ち込んだもののようである」
「何だって!?」
それを聞いた全員は驚く。
「でも、何でそれが僕の家の倉庫に?」
「それはまだわからん。だが、このカップにはすごい力が秘められているようである」
エジソンは全員にカップを見せる。
このカップはどうして耕平の家の倉庫にあったのか…。
耕平はその事で頭がいっぱいだった。
「ここに、『来るべき日に、聖杯の心は覚醒すべし』と書いてあるのである」
エジソンはカップに書かれていた文字の解文をモニターに映し出す。
「本当だ…。『アルカナの4つの化身こそ、この星の運命を大きく変える』って書いてある」
「アルカナって何なんだ?」
耕平に続いて、ウォルトはアルカナについて考え込む。
「あれ? アルカナ…アルカナ…何処かで聞いた事あるな」
耕平はアルカナを何処かで聞いているらしい。
「何だって? 何処で?」
アーサーが問いかけるが、耕平は考え込んだままだ。
「確か、麻美ちゃんに教えてもらったような…」
「麻美に?」
確かに麻美は女の子。
アルカナの意味を知っているかもしれない。
「そうか…麻美なら何か知ってるかもしれないな」
イザムは文字を見つめながら麻美に問う事を決める。
「とりあえず、麻美ちゃんの所に行こう」
耕平はミクロッチで麻美に通信する事にした。
「アルカナ?」
麻美の家で、耕平達は麻美にアルカナとカップについて質問した。
「うん、麻美ちゃんはアルカナって知ってる?」
「勿論よ。女の子の間でタロットカード流行ってるもん」
「「「「「タロットカード?」」」」」
五人のミクロマン達は麻美の肩や頭に乗る。
「占い用のカードの事。小アルカナと大アルカナに分かれていて、大アルカナは全部で二十二枚。
小アルカナは六十三枚ある。この中で小アルカナはトランプの原点だとも言われているのよ」
ミクロマンや耕平達は真剣に麻美の話を聞いている。
「それで、小アルカナの四種類のカードもトランプと同じようにエースがあるの」
「エース?」
祐太は首を傾げる。
「そう、トランプにはスペード、ハート、クラブ、ダイヤがあるでしょ? タロットの小アルカナの場合は
剣、聖杯、棒、金貨のエースがそれぞれあるの」
「聖杯だって!?」
耕平は驚いてカップを見る。
「麻美ちゃん、その四つのエースはトランプのエースマークとどういう繋がりがあるの?」
今度は祐太が麻美に問う。
「剣はスペード、棒はクラブ、金貨はダイヤ、聖杯はハートを示している」
「ハートの意味はわかるであるか?」
エジソンが麻美の肩に座る。
「うーん…確かハートの意味は愛情だったわね」
麻美は机の引き出しからトランプを取り出す。
「問題は何で耕平くんの家にそのカップがあったかよね」
カップを見つめる麻美。
耕平達も考え込む。
「このカップはおそらく聖杯でしょうね。仮に『ハーツカップ』でも名付けとく?」
暁の提案にエジソンは頷く。
「そうであるな。そう呼ぶ事にしよう」
「アーデンパープル様、何であの久磁耕平の家を探索しなくちゃならないんですか?」
アクロベースではコブラージが上司(?)であるアーデンパープルに問いかける。
「決まってるじゃない。あそこには地球を滅亡させる切り札が隠されているからだぴょん」
「切り札…ですか?」
「そうぴょん。あそこには聖杯があってね、かつて昔にアクロイヤーの一族がミクロマンが見つかれないように
木箱、つまり今で言えばカプセルに入れて封印していたの。でも、その封印していた土地に家が建ってしまったってわけなのよ」
その家に住んでいるのが耕平達なのだ。
だから、物置の中に聖杯が封印されていたのだ。
「他にもあるんだけどね」
「他に?」
四枚のタロットカードを現せるアーデンパープル。
「剣、聖杯、棒、金貨。この四つのアイテムが必要なの。聖杯は久磁耕平の家にある。後の三つはフレイム達が探しているわ」
そして、カードをしまう。
「さ、そろそろ行きなさい。ミクロマン共に見つかったら大騒ぎぴょん」
アーデンパープルはコブラージを出撃させるのだった。
「むっ!?」
司令室にて、エジソンはディテクターを見て顔をしかめる。
「どうした? エジソン?」
エジソンの隣ではウォルトがディテクターを覗き込む。
「アクロイヤーが行動を開始したようである。アーサーにディーンで出撃するように言っておいてほしいである!」
「アクロイヤー!? OK、俺はエンデバーで!」
ウォルトはアーサーを呼びに行こうとするが…。
「待て、エンデバーにはイザムが乗ってもらうである」
「何でだよ!?」
「耕平の家の庭に隠してあるのである。向こうはきっと植物を使おうとしてくるかもしれないからである!」
植物の暴走を止められるのはイザムだけ…。
だから、エジソンはイザムを行かせる事にした。
「しゃーねーな…。じゃ、俺はミクロエスカルゴで行くぜ!」
ウォルトはそのまま格納庫へと向かうのだった。
一方、耕平と祐太は自分の部屋にいた。
「ハーツカップ…か。一体あれにどんな秘密があるんだろう?」
耕平は窓から外にある物置を見つめる。
「エジソンは恐ろしいものかもしれないって言ってたけど…どうなんだろうね?」
祐太も椅子に乗って、外を見る。
その時。
ドオオオオンッ!
庭の方で小さい爆発音が…。
「何だ!?」
ベランダのドアを開けると、格納庫にアクロ兵が入っていくのが見える。
「アクロイヤー!? まさか…ハーツカップを狙っているのか!?」
「ア、アーサー達に知らせなくちゃ!」
祐太は急いでアーサー達に通信する。
「ハーツカップを守らなくちゃ!」
耕平は部屋を飛び出し、庭へと出る。
「さーっ! 早くアーデンパープル様のおっしゃっていた聖杯を探すんだ!」
物置の中ではコブラージがアクロ兵達に聖杯を探すよう命令している。
そこへ。
「やめろーっ!」
耕平が前に立ちはだかる。
「あん? お前、久磁耕平!? せっかく来てもらって悪いが、聖杯は俺達が頂くぜ! アクロ兵共!
そのガキを捕らえろ!」
アクロ兵が耕平の周りを囲む。
「あっ…!」
耕平は急遽、ミクロ化を解除しようとするが…。
ギギィイイーッ!
アクロ兵達が容赦なく襲ってくる。
「うわあああああっ!」
耕平は目を閉じ、しゃがみ込む。
その時。
「やめろ! アクロイヤー!」
耕平の前にエンデバーが降り立つ。
「えっ…? あ、イザム!」
その声がイザムである事を耕平はすぐに理解できた。
「大丈夫か耕平? ハーツカップは?」
「大丈夫、取られてないよ」
一応聖杯はまだ取られていない事をイザムに伝える。
「そうか。耕平はミクロ化を解除した後、ハーツカップを持ってエジソンの元へ行け!」
「えっ? あ、うん! わかった!」
耕平はミクロ化を解除した後、ハーツカップが入った木箱を持って物置から走って行った。
「あ、待てっ!」
追いかけようとするコブラージだが、エンデバーがそれを止める。
「あの聖杯を渡せ!」
「そうはさせない!」
エンデバーはアクロ兵達を倒し続ける。
「ここに何かあるのか? エジソン」
ミクロエスカルゴから降りたウォルトは湖へとやってきた。
勿論、麻美も一緒だ。
『そうである。あのハーツカップと似た性質の物が封印されているようなのである』
「つまり、聖杯は耕平くんの家にあるから剣か棒か金貨って事?」
麻美はミクロッチでエジソンに問いかける。
『多分、そうである。スペードソードか、クラブワンドか、ダイヤディスクか…』
そこへ…。
「せっかくのところ悪いが、ここにある四つの化身の一つは僕が貰うよ」
上空からアーデンフレイムが降り立つ。
「アーデンフレイム!?」
ウォルトはすぐに超磁力アクセレーターを使う。
「どうやら、ここには金貨が眠っているようだね。ジゴクピンチくん。その辺りを掘ってみてくれたまえ」
「了解しましたー!」
アーデンフレイムからの命令を受けたジゴクピンチは変形し、地面を掘る。
「しまったっ…!」
麻美をミクロエスカルゴに乗せた後、ウォルトはウォーターブーメランを投げようとするが…。
「おっと。邪魔しないでくれ」
すぐにアーデンフレイムが妨害してきた。
「くそっ…! そこどけ! お前の相手をしている場合じゃねぇんだ!」
「僕も本当は君の相手をしている暇はないんだ。ダイヤディスクを手に入れなくちゃいけないからね」
「一体あれには何の力がある!?」
ウォルトは戦いながらもアーデンフレイムに問いかける。
「四つのアルカナの化身には世界を滅亡させる崩壊の力がある。あのダイヤディスク一つだけでも町が一つ無くす事ができるのさ」
それを聞いたウォルトは驚く。
「何だってっ!? 何であんなものが耕平の家に!?」
「それは、かつてアクロイヤーがミクロマンに感づかれないようにあの土地に隠していたのだよ。
しかし、何十年か後に彼の家が建ってしまったというわけさ」
アーデンフレイムはハーツカップ達を集めた後に地球を滅亡させる計画を立てていたのだ。
すると…。
「ア、アーデンフレイム様!」
ジゴクピンチが自分で掘った穴から飛び出す。
「!?」
穴が光り、中から金色の丸い物が…。
「これが…ダイヤディスクか!?」
さすがのアーデンフレイムもこれを見た時は驚いている。
「今だ…麻美ちゃん!」
「ええっ!」
ウォルトの合図を受けた麻美はすぐにダイヤディスクを手に取る。
「なっ…しまった!」
油断したアーデンフレイムは麻美を攻撃しようとするが…。
「させるかっ! マグネパワー全開!」
マグネコーティングがウォルトを覆う。
そして、ウォルトの体が光り出す。
「ウォーターブーメランッ!」
ブーメランがアーデンフレイムを攻撃する。
「くっ…!」
やむを得なくアーデンフレイムは避ける。
「仕方ない。まだ後二つある。それを見つけてから決着をつけよう」
「悪いな。それはできないぜ」
「!?」
アーデンフレイムにはウォルトの言っている事が理解できない。
「後の二つは今、アーサーとオーディーンが探しに行っている。もうすぐ通信が入るだろう。手に入ったって通信がな」
ウォルトは勝ち誇った表情で笑う。
それと同時に麻美のミクロッチに通信が入る。
「あ、ウォルト! オーディーンからよ。クラブワンドが手に入ったって!」
オーディーンからの報告をウォルトに伝える麻美。
「ほらな? オーディーンってすげーよ。平和を守ろうと思うとこんなに強くなれるんだ」
「…ジゴクピンチくん。ここは退くよ」
アーデンフレイムは後ろへ向く。
「へっ? だってダイヤディスクが…」
「まだスペードソードがある。あれさえ手に入れればいい」
そう言って、アーデンフレイムは姿を消す。
ジゴクピンチも慌てて彼の後を追った。
「あっ、待て!」
「エジソン、アクロイヤーがスペードソードを探しに行ったわ!」
麻美は急遽、エジソンに通信する。
『今、アーサーがスペードソードを見つけたらしいのである。アクロイヤーに見つからずに
戻ってくれればいいのであるが…』
アーサーを心配するエジソンに、ウォルトは明るく話しかける。
「大丈夫だって。今、俺やオーディーンやイザムが向かうからよ。気長に待っててくれや」
それを聞いたエジソンは少し安心する。
『そうであるな。彼は一人ではない。仲間がいるからこそ強くなれるのである』
「おうよ。任せてくれ」
ウォルトはVサインして、ウィンクした。
「おし、それじゃあアーサーを援護に行くか」
「そうね、ウォルト」
通信を終えた二人はミクロエスカルゴに乗り、アーサーの元へと向かった。
ドオオオオオンッ!
「うあああああっ!」
アーデンダークからの攻撃を受けたディーンとアーサーが地面に倒れ込む。
「スペードソードはこのアーデンダークがもらいうける」
キャノンを構えるアーデンダーク。
アーサーは痛みに耐えながらも立ち上がる。
「地球を滅亡させるわけにはいかない…私は平和を守る為に戦うっ!」
スペードソードが封印されている岩の前に立つディーンは銃を構える。
「口だけは達者だな。だが、それを言えるのもこれが最期だ!」
アーデンダークが上空へと飛ぶ。
「!?」
「覚悟するがいい。アーデンキャノンッ!!」
キャノンから砲丸が発射される。
「くっ…!」
避けようとするアーサーだが、間に合わない。
だが…。
「エンデバーバズーカッ!」
イザムの乗ったエンデバーがディーンの前に降り立つ。
「イザム!?」
「ハーツカップは耕平とエジソンが持っている。後はスペードソードだけだ」
「そうか、助かった。イザム」
礼を言うアーサーにイザムはフッと笑う。
「俺は地球の自然をそのままにしておきたいからな。滅亡なんかさせやしない」
エンデバーがバズーカをアーデンダークに向ける。
「あいつは俺が倒す。だから、アーサーはスペードソードをっ!」
「イザム…わかった! 後は頼む!」
そう言ってアーサーはディーンと共にスペードソードの元へと飛んで行った。
スペードソードが封印されている岩が急に光り出す。
「何だ!?」
ズガァァアアアンッ!
急に岩が砕け散る。
「うわっ…!」
飛び散る石をアーサーは何とか避ける。
「あれはっ…!」
岩の中から銀色に輝く剣が現れる。
「あれが…スペードソード?」
ディーンがそっと触れてみる。
すると、スペードソードがディーンの前に落ちる。
「これですべての四つのアルカナの化身が見つかったんだな」
アーサーに操作され、ディーンはゆっくり持ち上げる。
「くっ…! させやしないっ!」
アーデンダークがアーサーを攻撃しようとするが、エンデバーがそれを阻止する。
「今だアーサーッ!」
イザムのかけ声と共にアーサーとディーンはエンデバーの元へ駆けつける。
「マグネパワー全開っ!」
アーサーのミクロジウムが光り出す。
ディーンの体が銀色に包まれていく。
「超磁力ディーンブラスターッ!」
ディーンブラスターがアーデンダークを攻撃する。
「ぐううっ…! なかなかやるな…ミクロマン。仕方ない。ここは退くとするか…」
仕方なくアーデンダークは撤退した。
「これで四つだね」
スーパーミクロベースにて、スペードソード、クラブワンド、ダイヤディスク、そしてハーツカップが揃う。
「ねえ、アーサー。これどうする?」
祐太が尋ねるとアーサーは…。
「これは…また封印した方がいいのかもしれないな。もうアクロイヤーが解除できないように」
アーサーの提案にエジソンも賛成する。
「そうであるな。もしまたアクロイヤーがこれを見つけたらとんでもない事になるかもしれないのである」
「じゃあ、何処へ封印する?」
今度は耕平が問いかける。
「…地球で封印するのはだめだろう。またアクロイヤーが見つけるかもしれない。だから、宇宙の何処かへ
封印するほかはない」
アーサーの提案でハーツカップ達は宇宙へと封じられる事となった。
「エジソン、この時間帯でいいのか?」
ディーンの中でアーサーはエジソンに通信する。
『勿論である。もうすぐ起こると思うのである』
すると…。
ディーンから遙か彼方からブラックホールが現れる。
「なるほど、ブラックホールと来たか」
エンデバーの中でイザムはブラックホールを見つめる。
「よし、やろう。イザム」
「ああ」
まず、アーサーの乗るディーンがスペードソードとクラブワンドを投げる。
続いて、イザムの乗るエンデバーがダイヤディスクとハーツカップを投げた。
四つのアルカナの化身がブラックホールへと吸い込まれる。
やがて、ブラックホールは小さくなり、姿を消した。
「これでいい。もう誰にも見つからなくてすむだろう」
「そうだな、アーサー」
アーサーとイザムは宇宙に広がる星々を見つめている。
「さてと、戻るか。耕平達が待っている」
話しかけるイザムに、アーサーは頷く。
「ああ、そうしよう」
そして、二体のロボットマンは青い星へ降りていくのだった。
〜完〜
あとがき
10000Hit作品でございます〜!(どんどんぱふぱふ〜)
早いものですね、去年の10月に開設したばっかりなのに。
剣、聖杯、棒、金貨が出てきたように結希はタロットカードが好きで、トランプとの繋がりも知っていました。
前はどんなネタにしようか悩んでいたのですが、フッとタロットカードを見て、『ああ、今回はタロットに関係 ある話にしよう』と決めました。
本編で語られたように、剣はスペード、聖杯はハート、棒はクラブ、金貨はダイヤを示しているうです。
意味も似ているらしいんですが…詳しい事はまだわかっていません。(汗)
そんなこんなな話でしたが、結希は書いてて楽しかったです。
少しでも皆様に楽しんでいただければと…。
by 結樹汐梨
